空気を読む脳

日本人ならではの考え方や脳のクセがある。
日本人は仲間意識が強く和や協調を重んじる。それはセロトニントランスポーターというたんぱく質の密度が少ない人が多いから。
セロトニントランスポーターの密度が低いと、「不公平な仕打ちに対して自分が損をしてでも復讐したい」と考える傾向が強くなる。
不公平や不当な扱い、社会のルールを破る人を強くバッシングしたり、制裁を加えようとする。

人は、自分の利益よりも、周りの利益を優先することで、脳は「美しい」「善い事」「正しい事」と感じ、快楽物質を出す。
さらに日本人は協調性を重んじるため、この傾向が強くなる。

日本人は脳の「ドーパミン要求量」が少ないため、リスクを取って冒険する人が少ない。そのため、富裕層にはなれても大富豪にはなれない。

• 日本人ならではの考え方や思考のクセがある。
• 日本人はいったん怒らせると何をするかわからない。
• 脳の中に「セロトニントランスポーター」という「たんぱく質」がある。これは「セロトニン」という安心感に関わる脳内ホルモンの分泌量を調整する働きがある。
• セロトニントランスポーターは、脳内に分泌されたセロトニンを回収して使いまわしをしている、いわばリサイクルショップ。
• セロトニントランスポーターの密度が低いと、「不公平な仕打ちに対して自分が損をしてでも復讐したい」と考える傾向が高い。
• セロトニントランスポーターの密度が低い人は、真面目で人を信頼しやすく協調性が高い人でもある。/li>
• 日本人の脳は、世界的に見ても「セロトニントランスポーター」が少ない。遺伝で言うとSS型が多い。
• セロトニントランスポーターの密度が高い人は、セロトニンをたくさん使いまわしできるため、気持ちが安定する。
• 多くの人は、勝敗そのものよりも、美しく振る舞う事が大事だと無意識に感じている。
• 多くの人は、醜く勝ち上がるよりも、美しく負ける方が価値があると感じている。
• 「美しい」や「醜い」を判別するのは「社会脳」の働き。「他社への配慮」「共感性」「利他行動」という良心を司っている領域。
• 自分の利益よりも、周りの利益を優先することで、脳は「美しい」「善い事」「正しい事」と感じ、快楽物質が出る。
• 正しい行いや善い行いを美しいと感じるのは、脳が快楽物質を餌に「利他的」な行動を促し、共生しようとするから。
• 特に、セロトニントランスポーターの密度が少ない日本人の多くは、協調性を重んじるため、利他的な振舞いを望む。
• 逆に、社会のルールを守らない人に対しては、自分が損をしてでもペナルティを負わせたくなる。
• 利他行動をとった人は称賛し、自分勝手な行動をとる人は非難する。仲間でいるうちは良いが、抜けようとすると叩かれる。
• 人は確実なものより、不確実なものに興奮する。すでに結果が分かっている事をつまらないと思う。
• 結果がわからないことに対して、脳はドーパミンという興奮物質を出す。「わからない方が楽しい」と思ってしまう。
• ギャンブルは結果がわからないので、脳が興奮して楽しいと錯覚してしまう。
• 脳には「ドーパミン要求量」というものがあり、日本人のほとんどはこれが低い。高い人は全体の1～5％程度。
• ドーパミン要求量が高い人は、「新規探索性」が高く、リスクを冒してでも新しい物事や道の世界に触れようとする。
• 日本人は世界的にもドーパミン要求量が少ない。逆に多い国は、「南米」や「南ヨーロッパ」。
• ドーパミン要求量が高い人は、好奇心が強く貪欲で、新しいビジネスに挑戦するエネルギーがある。そして、物事に熱中しやすくギャンブルにハマりやすい。
• 日本人はドーパミン要求量が少ない人が多いため、富裕層にはなれても大富豪にはなりにくい。