10秒でわかる本書の内容 (超要約)
今後の世界は、人口の増加やテクノロジーの進化により、右肩上がりで経済は成長していく。
中間層が増え、経済が底上げされる。
テクノロジーの進化により、利己主義に走る個人が増え、「自分さえ良ければいい」という発想になる。
そうなると国家としての秩序が乱れる。
さらに国の債務が増えることで、公的サービスの機能が低下し、秩序が乱れる。
社会に恨みを持つ者や民主主義や資本主義に意義を唱える者が増え、カルトや宗教、原理主義に走る。
これから社会を良くしていくためには、一人一人の考え方を変えていかなければいけない。
・ 利己主義ではなく「利他主義」
・ 貪欲さではなく「共感力」
・ 野蛮さではなく「優雅さ」
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オススメ!
モチベーションまひあ★★★★★
IDA Masaharu 飯田雅春★★☆☆☆
1分でわかる本書の内容 (要約)
- 2008年~1015年にかけてGDPの成長は、インドが2.3倍。中国が2.4倍になっている。1990年~2015年にかけて1人当たりのGDPは3倍になっている。
- 2020年には、世界の貧困層は世界人口の10%未満まで減少している。
- 暴力による死者数は人口10万人あたり、5千年前は500人。中世は50人。現在は6.9人と減っている。
- 今後の日本は少子化と高齢化社会になる。
- 世界の上位10%が、富の87.7%を占有している。
- 現在「家庭」の在り方も変化しており、離婚率が上昇していることで「母子家庭」が増えている。1人親で育った子供は退学することが多く、素行が悪くなったり、就業に悪影響が出る。すると、家族という和が崩壊し、カルト集団や原理主義などの和に入る人が増える。
- アメリカには5,000のカルト集団と、250万人のメンバーがいる。
- 宗教原理主義者によるテロは、2000年には250件だったが2012年には1750件と増加している。
- 2030年までにテクノロジーが向上することで、市場機能が向上し取引コストが下がる。そのため経済的には右肩上がりで成長する。
- 雇用者と労働者を結びつける「オンラインプラットフォーム」により、GDPは2%上昇する。
- 新興国の中産階級が増える。2030年には年収が3万5千ドル(約350万円)を超える世帯が2億人以上になる。そうなると様々な業界が活気づく。それに伴って、平和・自由・秩序・人権・民主主義への要求も高まる。
- テクノロジーの進化により、個人の自由を求めるイデオロギーが強くなり、短期的利益を求めたり利己主義的になってしまう。また、世界的に法規制がない市場がグローバル化して不均衡が起こり、私的・公的な暴力がはびこる。
- 不均衡の増幅は、個人の利己主義と国家の債務が大きく関係する。国の財源が乏しくなると十分な公的サービスが提供できなくなる。途上国の場合は学校が維持できなくなり失業者が増える。すると民主主義や資本主義を否定する過激な思想や原理主義を誘発する。国であれば独裁国家が生まれる。
- 今後の未来の指標としては、利己主義ではなく利他主義。貪欲さではなく共感力。野蛮さではなく優雅さ。※
自己への回帰から利他主義に至るまでの10ステップ
①自分の死は不可避だと自覚する。
②自己を尊重し、自分自身のことを真剣に考える。
③変わらない自分を見つける。
④他者が行おうとすること、世界の行方について絶えず熟考しながら自分の意見をまとめる。
⑤自分の幸福は他社の幸福に依存していることを自覚する。
⑥複数の人生を同時かつ継続的に送る準備をする。
⑦危機、脅威、落胆、批判、失敗に対する抵抗力を付ける。
⑧不可能なことはないと思う。
⑨実行に移す。
⑩世界のために行動する準備をする。
著者について
ジャック・アタリ(Jacques Attali)
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒
業、81年フランソワ・ミッテラン仏大統領顧問、91年欧州復興銀
行の初代総裁などの要職を歴任。政治・経済・文化に精通し、ソ
連の崩壊、金融危機、テロの脅威、ドナルド・トランプ米大統領の
誕生などを的中させた。著書は『、21世紀の歴史』、『金融危機
後の世界』、『国家債務危機─ソブリン・クライシスに、いかに対
処すべきか?』、『危機とサバイバルー21世紀を生き抜くための
〈7つの原則〉』(いずれも作品社)、『アタリの文明論講義:未来
は予測できるか』(筑摩書房)などが多数ある。
Amazonより引用
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